【VS Code】Copilotが勝手にコミットの共著者になる問題が発覚→修正へ
この記事で解決すること 「自分で書いたコードなのに、コミット履歴にCopilotが共著者として入っている…」「Copilotを使っていないのに勝手にクレジットが追加される」 この記事では、2026年5月に発覚したVS CodeのGit拡張機能の問題と、確認方法・対処法を解説します。 何が起きたのか 2026年4月16日、VS Codeのバージョン1.110で、Gitコミットメッセージに「Co-authored-by: Copilot」という行がデフォルトで自動追加される変更が入りました。 問題は以下の点です。 Copilotを使っていなくてもクレジットが追加される チャット機能を無効にしていても追加される コミットメッセージを手動で編集した後にも追加される リリースノートに記載されず、ユーザーに告知されなかった つまり、自分が100%書いたコードでも「AIと共著」として記録されてしまう状態でした。 なぜ問題なのか 1. コミット履歴の正確性が損なわれる Gitのコミット履歴は「誰が何を書いたか」の記録です。実際にはAIを使っていないのに共著者として記録されると、履歴の信頼性が失われます。 2. 著作権・知的財産の問題 AIが生成したコードは著作権保護の対象にならない可能性があります。「Co-authored-by: Copilot」が付いていると、そのコードが人間の著作物なのかAI生成物なのか曖昧になります。 商用プロジェクトでは、この曖昧さが法的リスクになり得ます。 3. 保険・契約上のリスク 一部の保険会社はAIが関与したソフトウェアに対する保険適用を制限する動きがあります。AI共著のクレジットが付いていると、保険適用の判断に影響する可能性があります。 4. プロジェクトのポリシー違反 LinuxカーネルプロジェクトではAI利用の明示的な記録を求めていますが、ZigプロジェクトのようにAI支援コードの提出を禁止しているプロジェクトもあります。 意図せずAIクレジットが付くと、こうしたプロジェクトへの貢献が拒否される可能性があります。 開発者の反応 GitHubのコミュニティディスカッションで多くの開発者が問題を報告しました。 ある開発者は「コミット前にメッセージを確認し、Copilotが生成した英語のメッセージを削除して自分で書き直した。しかしコミット後のGit履歴にはCopilotの共著者行が残っていた」と報告しています。 「レビューした内容と実際にコミットされた内容が異なるのは、プロの開発ワークフローとして受け入れられない」という指摘です。 Microsoftの対応 2026年5月3日、変更を承認したVS Codeのレビュアーが謝罪し、修正を実施しました。 修正内容: git.addAICoAuthor 設定のデフォルト値を "all" から "off" に戻す AI機能が無効の場合はクレジットを追加しない VS Code 1.119(5月6日リリース)に修正が含まれる 自分のコミットを確認する方法 過去のコミットにCopilotクレジットが付いていないか確認するには、ターミナルで以下を実行します。 git log --all --grep="Co-authored-by: Copilot" 該当するコミットが表示された場合、意図せずクレジットが追加されている可能性があります。 対処法 VS Code 1.119以降にアップデートする 最も簡単な対処法です。1.119ではデフォルトが "off" に戻っているので、アップデートするだけで解決します。 設定を手動で確認する settings.json を開いて、以下の設定を確認します。 ...